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初めての年末・年始

恵子と出会った年末、念願のバイクを購入した。

上野駅近くにあるバイクショップ。

確か、29万円だったかな。

中古の250ccバイク。

20代半ばでのバイクの購入だから、少しも早くはない。

19才で車の免許を取り、24才で自動二輪(中型)の免許を取った。

私が進学した高校は公立の進学校だったためか、ごく僅かの級友が通学に必要だとの学校の

許可を得て原付バイクの免許を取っていた。

中には、“もぐり”で取る者もおり、夏休み明けには数名が学校謹慎

一週間、別の教室で説教と反省文なるものを書かされていたようだった。

バイクを購入した私は、その足で実家まで飛ばした。

飛ばしたといっても、“初心者マーク”付きみたいなもの。

さらに、ナビなど無い時代。

地図をリュックに詰め込んで、ヘルメットと皮手袋をつけて、何度も止まっては地図を見ながら

ひやひやもので東北自動車道をとばして、実家に辿りついた。

初乗りで100kmを越えるツーリング。

我ながら、よくここまでしたもんだと思った。

実家に着くと、兄夫婦が帰省していた。

兄がおもむろに、

「キーは?」

「乗んの?」

「うん。いいだろ?」

「別にいいけど。無免許なんだがら、気をつけろよ」

と私。

(どっちが兄貴かわからない!)

兄は、高校の時に小型自動二輪の免許を取って実際に乗っていたので、乗れない訳ではなかった。

ただ、免許を取っていなかっただけだった。

実家の周りを一回りして無事に帰ってきた。

「あぁ、寒いや! やっぱり自動車の方がいいなぁ」

「そりゃ、そうだろ」

既に結婚して会社の社宅住まいの兄とは訳が違う。

こちとらしがない安アパート暮らし。

バイクを買うのが精一杯。

いつものように年末・年始を過ごして無事に安アパートに戻った。

恵子から、年賀状が届いていた。




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「今年もよろしくね!」

(ああ、たっぷり抱いてあげましょう!)

プリントゴッゴ
で印刷した年賀状だった。

だれもいない寒々とした6畳一間でつぶやいた風来坊であった。

(その当時は、ワンルームなんて言葉はなかった)

恵子とは、年末の上野で会った。

「乗せて!」

「ああ、いいよ」

と軽く約束したのだが、その約束はついに果たせなかった。

暖かくなる頃に乗せてあげようと思っていた矢先、交通事故に遭った。

バイクは廃車となった。

風来坊は、右足に傷と打撲を負った。

その時は、打撲だけだと思っていたのだが、その週末、重症だったことに気づく。

安アパートに住んでいたため、お風呂は銭湯通いだった。

週末、明るい時間から銭湯にいった。

体を洗いながら、自分の股間をみた。

(あっ!)

玉袋(睾丸)が真っ赤になっていた!

(つぶれた?)

触ってみると、なんとなく柔らかい。

事故の拍子に股間をバイクのタンクにぶつけていたのだ。

しかし、足の痛みに気をとられて、全く分からず仕舞いだった。

不安な週末を過ごして、月曜日に出勤。

恵子にメモを渡した。

(会社が終わってから病院に行く)

病院には恵子もついてきた。

恵子には、例の紙礫で病院にいく訳を説明してあった。

意気消沈しているのを看て取ったのだろう、待合室で恵子がこんなことを言い出した。

「もしも赤ちゃんができなくなっても、結婚してあげる!

「...あぁ」

気の無い返事をしていた。

診察室に入ると、先生が、

「どうしました?」

「実はバイク事故を起こしまして、股間をタンクにぶつけたみたいで真っ赤になってたので来ました」

「ああ、そう。じゃ、そこに横になって見せて」

隣のベッドに横になってズボンとトランクスを下ろして、いちもつを露出して待っていると、

若い看護婦さんが入ってきた。

その途端、

「きゃっ!」

と言って、引っ込んでしまった。

(おいおい、泌尿器科なんだから見慣れてるだろ?)

そのすぐ後に、中年のベテラン?看護婦さんが入ってきた。

「ごめんなさいね。若い患者さんは慣れてなくて。でも若い子に触られるよりは良いでしょ」

なんてことをのたまい、診察しやすいように整える。

「はぁ」

(別に減るもんじゃなし。見たけりゃどうぞ!という気分の風来坊だった。でも、もしも若い看護婦さんに触られたら、こちらの息子が反応しそうだった。)

先生はゴム手袋をはめて我が息子を持ち上げて、たまたまを見渡し、

「みごとに内出血してるな。玉はどうかな?」

と言って、握ってきた。

「痛っ!」

「うん?良かったな、玉はつぶれてないよ。内出血はそのうち引いてくるから。化膿止めを2週分出しておくから、ちゃんと飲むように」

そんな診察があって出てきた。

「若い看護婦さんに見られちゃったよ」

「うん、聞こえた」

「中年の看護婦さんに触られちゃったよ」

「そう。で、どうだったの?」

「内出血だけで、つぶれてないって。子作りはできるってさ。」

「良かった!」

恵子の顔に安堵の表情が広がった。

それから、2週間は恵子とのデートは食事とキスまでになり、アルコールもだめだった。

勿論、セックスはお預け。

薬を飲み切る頃には、内出血はすっかり消え、痛みもなくなっていた。

そしてセックス再開


あの時、大学を卒業して1年も経たない22才の恵子がどこまで考えてあんなことを口にしたのか

は分からない。

ただ、あれが恵子が私との結婚を口にした初めて出来事だった。

そのから数ヵ月、私は恵子を実家に連れて行くことになる。





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